特長

グラシールガスケットはグラシールシート、または金属製補強板入りのグラシールシートを打ち抜いたガスケットです。 その使用用途により、４種類のタイプがあります。

1.低温から高温（400℃）まで、温度の影響による性能低下がほとんどありません。

2.PTFEに次ぐ耐薬品性を持ち、強酸化性酸などを除くほとんどすべての流体に使用できます。

3.コールドフローやクリープ特性が小さく、ガスケットの締め付けすぎに気を遣う必要がありません。

トンボNo.1200　グラシールガスケット

膨張黒鉛シート(グラシールシート)を打ち抜いたガスケットで、配管、バルブボンネットなどの用途に使用できますが、強度が弱く取り扱い性に難があるため、小口径の場合にのみご使用ください。

トンボNo.1210-A　グラシールガスケットMI-A

爪立てしたステンレス鋼板(100µの316鋼)の両面にグラシールシートを貼り合わせた機械的強度が強いガスケットです。爪高さが低いため、フランジへのダメージ（傷つき）が少ないガスケットです。

トンボNo.1215　グラシールガスケットPM

薄いステンレス鋼板(100µの304鋼)の両面にグラシールシートを貼り合わせたガスケットで、機械的強度が強く、取り扱い性に優れており、複雑な形状にも加工できるため、さまざまな産業で使用されているガスケットです。

トンボNo.1215-A　グラシールガスケットPM-A

トンボNo.1215に使用されているステンレス鋼板が316鋼（50µ）になったものです。

用途

各種産業の配管フランジ、熱交換器、バルブボンネットなどで、液面計などの特殊形状フランジにも使用できます。

該当規格

JPI-7S-79　配管用膨張黒鉛シートガスケット JIS F 7102 （TOMBO No.1215のみ）

使用上の注意

• トンボNo.1200は強度が弱く、取り扱い性に難があるため幅の狭いガスケットまたは径の大きいガスケットには推奨できません。呼び径４インチ程度以下のサイズでご使用ください。
• グラシールガスケットは表面に傷がつきやすく、漏れの原因となることがありますので、取り扱いに注意してください。
• 微量なガス漏れは防ぎきれないため、高度なガスシール性を要求される場合には不浸透処理を施したトンボNo.1215-T/1215-AT（最高使用温度：260℃）をご使用ください。
• グラシールガスケットは原則として上表の「グラシールが使用できない流体」には使用できません。
• トンボNo.1210-A/1215/1215-Aを取り扱う際、補強金属板で指先を切ることがありますので、ご注意ください。

特長

グラシールガスケットテープは、テープ状のグラシールシートに離型紙付きの粘着テープを貼ったもので、フランジの寸法や形状に関係なく手軽に現場でセットできるガスケットです。使用用途により2種類のタイプがあります。

トンボNo.1220　グラシールガスケットテープ（プレーン）

表面が平らなグラシールガスケットテープで、0.25mm厚さの製品は18インチ程度以上の大口径フランジのシールに適しています。

トンボNo.1221　グラシールガスケットテープ（クリンクル）

クリンクル加工をしたグラシールガスケットテープで、16インチ程度以下のフランジのシールに適しています。

用途

• フランジ面に直接貼り付けてフリーサイズのガスケットとしてご使用ください。
• 硬質ガスケット(トンボNo.1850、トンボNo.1841)に貼り付けることにより低面圧でのシール性が改善されます。
• 0.13mm厚さのプレーンテープは、高温ネジ継手のテープシーラントとして使用できます。（ただし、最高使用温度は300℃）